映画鑑賞記 2011年9月 その1

このシルバーウィークでいくつか映画を見たので、感想を記しておく。

・「プラダを着た悪魔
・「ONE PIECE FILM STRONG WORLD



まずは「プラダを着た悪魔」。絶対的な存在として恐れられる女上司ミランダ(メリル・ストリープ)のアシスタントに就職した主人公アンディ(アン・ハサウェイ)の奮闘物語だが、率直にいえば、面白い。いい意味で期待を裏切ってくれた。終始テンポ良く進み、アンディの仕事の多忙ぶりと、人間関係の変化をバランス良く描いている。ファッション業界の物語らしく、目まぐるしく登場人物の衣装が変わるため、視覚的な意味でも目が離せない。

この映画を評価する理由としては、テンポの良さ、アンディへの共感、そしてアン・ハサウェイの可愛さ、以上3つである。前述した通り、テンポは非常に良い。脚本・構成がしっかり練られていると感じた。次にアンディへの共感だが、僕も当初は共感を覚えることはないだろうと高をくくっていたにも関わらず、見る前と見た後では180度逆の考えを持つようになっていたので、アルバイトでも何でも、労働の経験があれば男女関係なく誰でも共感できると思う。その意味で「女子にウケる映画」という枠には収まらず、若い世代向けのエンターテイメント作品として紹介できる。最後にアン・ハサウェイの可愛さだが、こちらは実際に写真を見てもらった方が早い。

http://www.cinematoday.jp/page/A0001220
http://lisadreamin.blogspot.com/2011/06/hairstyle-of-devil-wears-prada.html

アン・ハサウェイが出演している他の映画も見てみようかと思う程可愛い。オードリー・ヘップバーンの再来といわれるのにも納得だ。個人的な話で恐縮だが、ナタリー・ポートマンより可愛い女優がいるとは思ってもみなかった。今後、彼女には注目していきたい。

続いて「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」。この話の内容を簡潔に紹介すると、

今作の敵、金獅子のシキを、

界王拳を使用したルフィが、

ぶっとばすというお話。それだけ。原作者尾田栄一郎が「この映画には本気で取り組んでますから期待しててください」と言っていたので多少は期待できるかと思ったが、よくよく考えたら僕は最近の「ONE PIECE」を面白いと感じたことがなかったので、期待するだけ損だったということに見終わった後で気が付いた。

さて、この作品、後付設定をたくさん盛り込んだため、いろいろとツッコミどころは多々あるのだが、おそらく視聴者の誰もが思った疑問だけ挙げておく。

シキとの対決に臨む際、ルフィ海賊団の全員スーツを着用しているこのシーン。何の脈絡もなくこの服装で現れたため、戸惑った視聴者は多いはずだ。これをおかしいと露とも思わない方は「ONE PIECE」への愛が溢れすぎて周りの人を溺れさせていると思われるのでご注意いただきたい。さてスーツ着用の理由だが、たぶん某オサレ死神漫画に対抗したかっただけだと思われる。または雑誌のタイアップとか。作品中でスーツを着る理由も意味も何一つないので、大人の事情が関わっていると思われる。しかもよくよく見れば、ルフィ海賊団全員が銃火器を所持している。よりによってゾロまでだ。これは一体?まさかとは思うけど剣士のゾロが銃をぶっ放すとかそういう展開じゃないよね?などと心配されたそこのあなたに、僕は言いたい。



あなたの想像力に拍手!



ついでにルフィもボカンボカン!

俺のパンチはピストルよりも強いんだとか言ってた頃が懐かしいですね。昔の「ONE PIECE」は良かったとついつい振り返ってしまいたくなる「STRONG WORLD」、懐古しがちな方にお勧めです。