2011/12 Premier League Arsenal vs Bolton Wanderers
Arsenal 3 - 0 Bolton Wanderers
[Arsenal]
van Persie 46’, 71’
Song 89’
今シーズンの2勝目は快勝で終えることができた。前半は相も変わらずまったりとしたパスまわしで、ボルトンも余裕をもってパスカット⇒カウンターにつなげており、シュチェスニーの好セーブと相手のミスがなければ、ハーフタイム時に0-2で折り返していた可能性もあった。後半からは別のチームのように変わり、激しいプレッシングとショートカウンターが機能した結果、相手CBの退場もあって3-0と快勝した。久しぶりに溜飲の下がる試合を見られて満足である。
前節Blackburn戦のスタメンから変更は一ヶ所で、アルシャビンをウォルコットに変えたのみ。宮市とベナユンはベンチにも入っていなかった。どちらもこの試合で見たかった選手だったので残念だ。
見どころに欠ける前半だった。お互いに決定機と呼べるのは1つずつのみ。プラットリーが開始数分であわや先制点という場面を迎えたが、これはシュチェスニーが好セーブ。ウィーターのクロス性のヘッドに対し、全員がボールウォッチャーになり、プラットリーを見ていなかった。アーセナルのチャンスは、アルテタの完璧な縦パスからジェルビーニョが抜け出すが、ファーストタッチが流れ、GKヤースケライネンにセーブされた。アーセナルは横パスばかりが目立ち、攻撃の糸口がつかめない。かといってボルトンも縦に速い攻撃ができるチームではないので、アーセナルの拙攻を防いでもその後が続かない。ハーフタイムになったときは、今日は0-0かな、と多くの人が予感したはずだ。
後半はいきなり試合が動く。後半開始1分でファンペルシがゴール。ラムジーのパスをうけて、うまく持ち出してぴったり付いてきたムアンバをフェイントでかわし、ニアを抜いてゴール。見事だった。ボルトンのディフェンスが緩慢といえばそれまでだが、立ち上がりの時間にゴールを決める意味は大きい。
アーセナルは先制点を奪った勢いそのままにボルトンを攻め立てるも、ヤースケライネンにシュートを阻まれ、ゴールが奪えない。それでも後半26分、右サイドを抜け出したウォルコットからゴール前のファンペルシにグラウンダーのクロス。これを左足アウトサイドでうまく合わせたファンペルシ、アーセナルでの100ゴール目を奪う。238試合目での100ゴール達成となった。
この2点目で相当楽になったアーセナルは悠々とパスを回し始める。一度ウォルコットがソングの縦パスに抜け出し、ヤースケライネンと一対一になるも、何を焦ったかペナルティエリア外からシュートを放ち、あっさりセーブされた。相手DFは戻れていなかったのに、完全に1点をフイにした格好だ。アーセナルのレギュラーに定着してから既に3年程経つが、いまだに周りが見えていないのは困る。
しかし最後にソングがコーナーキックのこぼれ球を鮮やかに蹴りこみ3点目。この日のMVPはファンペルシと彼に与えられるべきだろう。まだまだ改善と成長の余地があるが、いまのアーセナルでは替えの利かない選手の一人だ。頼むからまた3試合出場停止とかならないでね。
これでリーグ戦の成績を2勝1分3敗とし、17位から暫定12位にジャンプアップ。水曜日のチャンピオンズリーグを挟んで、来週は宿敵スパーズとのノースロンドンダービー。かなり厳しい試合になりそうだが、選手たちには伝統の一戦に情熱を持って臨んでほしい。