見積もりの難しさよ

最近、作業工数を見積もるとか、外注先の金額を安くしてくれるよう交渉するといった仕事をしている。これまでは雑用を含め実作業ばかりしてきたので、全作業の管理といった仕事に戸惑っている。上司の審査を受けるとはいえ、僕の見積もりひとつで会社のお金を動かしたり顧客のお金を要求したりすることを考えると緊張する。150万円の仕事は会社にとっては些細な額かもしれないが、自分が担当している仕事が150万円分の案件だと考えると萎縮してしまうのである。しばらくはこの感覚に慣れるまでは時間がかかりそうである。

ただ同時に、この感覚に完全に慣れることのないようにしたい。会社は結局のところ他社・他者の信用(=お金)を糧に存続しているものだから、そういう方からお金を頂いて「ダメでした」ではすまない。相手にも自分の会社にも何の得もない。信用を失うだけだ。この不況のなか、会社が存続できるか否かは信用を如何に継続できるかが大きなポイントになると僕は考えている。そのため、ヘタな見積もりをすることはできない。2年目の僕に重要な仕事の見積もりが任されるとは思っていないが、このまま仕事を続けていけば、いずれはより規模の大きな見積もりを任されることになるだろう。その日まで、小さな見積もりだろうと何だろうと、信用を失わないように意識して仕事に取り組みたい。そのときまで会社が残っていれば、だが。