先輩が産休に入った

無我夢中で働いているうちに僕も社会人2年目になった。1年前に比べると随分と仕事への理解が進んだと思うし、成長してもいると思う。それもこれも、僕が右も左もわからなかったときから仕事を教えてくれたチューターの先輩のおかげだ。時には優しく、時には厳しく、時には真剣に、まれに理不尽に、仕事とは何たるかを教えてくれた。何でも聞ける先輩だったので、初歩的なことから複雑なことまで大変お世話になった。

その先輩が来週からは産休。今日は最終出社日だった。2年後には戻ってくるそうだが、僕が2年後には過労死している可能性を考えると、もう少し早く帰ってきてほしいものである。また、仕事以外にはサッカーの話で盛り上がれる数少ない先輩だったので、今後はサッカーの話ができなくなるのもさびしい。

現在、僕の職場ではただでさえ忙しい日々が続いている。僕が担当している案件もなかなかうまくいかず、周りの状況に気を配っている余裕がない。最近では「白髪生えてるぞ」と指摘されるに至った。今後は先輩がいなくなることでさらに余裕がなくなると思われる。そんな僕よりも大変なのは、先輩とマンツーマンで仕事をしていた別の先輩だ。単純に負担が2倍になるわけだから、冗談抜きに12月には病気で倒れると思う。近々誕生日とのことなので、リポビタンDと栄養剤を箱買いしておこう。

しかし同時に、これは自分の力を磨くチャンスである。結局のところ人に頼ってばかりでは、数年経ったときに自分が困ることになる。苦労の経験がある人ほど仕事もできるし、人間もできている。苦労は買ってでもしろ、という言葉もある。苦労しなければ覚えられないこともあるのは、これまでの人生で学んできた。この2年間は苦労も多いだろうが、その分独り立ちかつ自立できる機会だ。2年後は、戻ってきた先輩に逆に仕事を教えるような立場になろう。

最後に、先輩に元気なお子さんが生まれますように。