2011/12 Premier League Blackburn vs Arsenal

Blackburn Rovers 4 - 3 Arsenal

[Blackburn]
Aiyegbeni 25’, 59’
Song 50’ (o.g.)
Koscielny 69’ (o.g.)

[Arsenal]
Gervinho 10’
Arteta 34’
Chamakh 85’

現状は想像していたよりもずっと酷い。まさかいまのローバーズに負けるとは思っていなかった。開始10分で先制点を挙げ、その後同点に追いつかれるも34分にはパスをつないでローバーズディフェンスを完全に崩してのゴールを奪えたので、今節は快勝できる!と期待したのだが…



誰が悪いかといえば守備陣全員の責任である。ヤクブ・アイェグベニに同点を許した場面では、新加入アンドレ・サントスオフサイドライン形成に失敗した。2点目のオウンゴールの場面では、雨の影響か、プレッシャーは特に受けていなかったがソングが自滅した。3点目はメルテザッカーほか、誰もがボールウォッチャーになり、ヤクブのマークを完全に外してしまった。最後の4点目のオウンゴールの場面では青山テルマことジュルーが我慢しきれずタックルをかました挙句失敗し、ホイレットの独走を許した。どれもこれも簡単にくらってしまった失点(特に2つのオウンゴールは対処のしようがあったように思われる)だけに、悔しさが残る。これでローバーズとは順位が入れ替わり、アーセナルは降格圏内のギリギリ一つ上の17位に沈むこととなった。ウィルシャーフェルマーレンディアビも、いつになったら戻ってこられるのかわからない。今シーズンはしばらくの間、いやかなりの間、いやいや最悪の場合最後まで、苦しいシーズンになりそうである。

それにしてもラムジーがまだまだプレミアのレベルにないとこの数試合で痛感する。ウェールズの若き至宝と叫ばれ加入して以来、サポーターが期待する程の結果を残したことは少ない。彼はパス回しの潤滑油としての役割を担っている。具体的には、パスをつなぎつつ機を見て攻め上がること、ソングやサニャ、他にも前線の選手からのパスの受け手になること、守備のフォローもすること。以上3つの役割である。いうのは簡単だが、実際に1人でやるとなると、90分走り回れる運動量がないとそもそも厳しい任務である。ある程度のミスは想定しているが、それにしても肝心なところでパスミスをしたり、相手に簡単に突破されたりと、アーセナルのスタイルの根幹であるパス回しを任せる中盤としては力不足である。少しずつ良くなっているという評価は間違っていないが、今シーズンも成長の跡が見られないようであれば、アーセナルの未来は暗い。

新加入選手について述べておく。まずはこの試合でデビューしたアンドレ・サントス。彼は左サイドバックにかかわらず、左サイドの守備をアルシャビン同様疎かにする傾向があるので、左サイドバックとして使うにはリスクが伴う。左サイドハーフで使った方が良さそうだ。攻撃面ではパスもつなげるし、連携次第では面白いかもしれない。少なくとも現状レギュラーのアルシャビンよりは期待できる。

ペア・メルテザッカーはプレミア2試合目。まだコンディション調整不足のようで、期待していた空中戦の強さも発揮できていない。またわかっていたことだが、スピードがやや鈍重で、現状では一試合に一回は裏をとられているので、一刻も早く対処できるようにコンディションを整えてほしい。

ミケル・アルテタ。連携がちぐはぐになることもあるとはいえ、アーセナルフットボールにフィットしつつある。今節ではゴールも決めた。今後もこの調子を維持してほしいが、同時にもう少し運動量を増やしてほしいところである。

ジェルビーニョは1得点を挙げて結果を残したものの、後半はローバーズの脅威にはなれなかった。周りのフォローが少ないので積極的につっかけようとする動きは理解できるが、もう少しタメを作れる動きができると良い。

パク・チュヨンベナユンチェンバレンや宮市は今節出番なし。

次節はボルトン・ワンダラーズが相手だ。ゴリゴリ来られると厄介なことこの上ない相手だが、現在は開幕戦に勝利して以来、一度も勝てていない。アーセナルが調子を崩していることを理解し、2勝目を挙げに来るだろう。選手たちにはそれに負けず、俺たちが勝つんだという気持ちを見せてほしい。