2011/12 Premier League Arsenal vs Swansea City

Arsenal 1 - 0 Swansea City
Arshavin 40’

勝ったは勝ったが、昇格組相手にまともにチャンスすらつくれず、相手GKの半ば信じがたいミスからプレゼントゴールの1点止まり。新戦力がまだチームにフィットしていないことを差し引いても、感想を書く気にならないくらい低調な試合内容だった。



この試合で新戦力アルテタとメルテザッカーが早速スタメンデビュー。チェルシーからのレンタル移籍でベナユンも後半から出場。アルテタは後半から消えている時間が多く、メルテザッカーはコシェルニーにだいぶ助けられており、ベナユンは不慣れなワイドなポジションのため良さを発揮できなかったが、この試合が初の実戦ということを考慮すれば及第点を与えられるだろう。パク・チュヨンアンドレ・サントスはベンチ入りのみで出場しなかった。新戦力ばかり投入されてもチームがまわらなくなるので、楽しみは次節以降にとっておく。

逆に何年アーセナルでプレーしてるんだと呆れてしまう程パフォーマンスが悪かったのがラムジーウォルコット。今季アーセナルが優勝するには伸び悩むこの2人の覚醒が必要だったが、今日の試合を見る限り優勝は夢のまた夢である。いつになったらシーズンを通じて安定したパフォーマンスを見せてくれる日が来るのか。5年待っているがいまだにその日は来ない。そして今後も来る気はしない。。。

相手のスウォンジーについても触れておきたい。アーセナルのアタックが単調なこともあって、比較的楽にディフェンスができていたが、それでも90分間集中して守備ブロックを形成し続けたことは評価に値する。さらに守備一辺倒かといえばそうでもなく、ボールを奪ったらスピードのあるサイドアタッカーに預け局面打開を図っていた。右のネイサン・ダイアーと左のスコット・シンクレア。特に後者はフランス代表のサニャとの一対一を何度となく制し、僕を含めた多くのアーセナルサポーターを驚かせた。この調子を維持し続けていれば、多くのクラブの脅威になり得る存在だと思う。現状ではセンターFWが力不足で決定機を演出するに至っていないが、スウォンジーが残留を果たすには、シンクレアの活躍が不可欠になりそうだ。実践しているフットボールにも好感が持てるので、残留できることを祈っている。

アーセナルよりスウォンジーばかり褒めたが、実際にスウォンジーの方が褒められる戦いをしていたと思う。GKのミスさえなければ勝ち点1を分け合っていただろう。たったひとつのミスで勝ち点が0になってしまうプロの世界は本当に厳しいものである。今回はアーセナルがそのミスにつけこんで勝ち点を2つ多く拾ったわけだが、いうまでもなくサポーターはより内容の良い勝利を望んでいる。次節のブラックバーン戦からは出場停止だったソングとジェルビーニョが戻ってくるので、次節以降はクォリティの高い試合を期待する。